飲食・流通の現場で感じた課題や気づきを記録するノート

KURU フィールドノートは、
飲食店の仕入れや流通の現場で実際に起きていることを、
立場を決めつけず、構造として記録するためのノートです。
特定のサービスを紹介することを目的とせず、
現場で感じた違和感や問いを、そのまま残しています。

取引先が500、1000と増えていく。
それ自体は、悪いことじゃない。

問題は、その中身だ。

注文は電話、FAX、LINE、メール。
形式はバラバラ。
内容もバラバラ。

そしてそのすべてを、
人が、目で見て、判断して、入力している。


「この注文、誰が分かるんだ?」

例えば、
「生1」という注文。

これが何を意味するのかは、
その店をよく知っている人間にしか分からない。

生ビールなのか。
生肉なのか。
どの規格なのか。

結局、
その店を“覚えている人”しか処理できない。

つまり、
システムじゃなくて「人の記憶」に依存している。


入力できたとしても、終わりじゃない

仮に入力できたとしても、
そこで終わりじゃない。

実際の納品では、こうなる。

・三枚肉1kg → 切ったら1.1kg
・箱指定 → 実際はバラ
・数量調整がその場で発生する

その瞬間、
また修正が必要になる。

しかもそれを、
朝の出発前の限られた時間でやる。

一度入力した内容を、
もう一度ひっくり返す。

正直、正気の作業量じゃない。


だから「人を入れる」しかなくなる

この量を、
このスピードで、
この精度で回そうとしたら――

もう、人を増やすしかない。

でも、人を入れれば入れるほど、
教育が必要になり、
ミスが増え、
確認が増え、
管理が増える。

結果、
人を入れるほど現場は重くなる。


それでも止められない理由

なぜ止められないのか。

理由は単純だ。

明日も納品があるから。

今日止めたら、
明日が回らない。

だから、
多少おかしいと思っても、
無理をしながら回し続ける。


そして、誰も悪くない

ここが一番大事なところだ。

これは誰かが怠けているからでも、
能力が足りないからでもない。

構造が、そうさせている。

アナログな発注。
人に依存した判断。
分断された情報。

その上に「スピード」だけが求められている。

そりゃ、疲れる。


だから思う

業者に必要なのは、
「もっと頑張ること」じゃない。

「全部を変えること」でもない。

今の流れを止めずに、
人がやらなくていい部分だけを
静かに肩代わりしてくれる仕組み。

それがなければ、
この業界は、ずっと同じ場所を回り続ける。


このカテゴリーで書いていくこと

ここでは、
卸・業者の現場で起きていることを、
美化せず、そのまま書いていく。

誰が悪いかではなく、
なぜそうなっているのか。

その構造を、言葉にしていく。

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