KURU behindというシステムがあります。
今は、
食材卸向けの業務システムとして
外部への提供を進めています。
ただ、
最初からSaaS事業を始めようと思って
作ったものではありません。
出発点はもっと単純でした。
自分たちの仕事が大変だったからです。
毎日の現場で、小さな問題が積み重なっていた
私たちは、
実際に食材を仕入れ、
飲食店へ納品しています。
その中で、
LINEで届いた注文を読む。
商品を探す。
注文を入力する。
欠品なら代替商品を探す。
加工後に重量が変われば修正する。
一部だけ翌日配送になれば、
納品内容を組み直す。
納品後は請求書を確認する。
入金されているか確認する。
一つひとつを見ると、
特別な仕事ではありません。
食品卸なら、
どこでもやっている仕事です。
でも、
毎日続けると非常に重い。
最初は、その場その場で直していた
問題が起こるたびに、
Excelを作る。
管理表を増やす。
確認項目を増やす。
担当者を決める。
最初は、
そうやって対応していました。
実際、
それでも仕事は回ります。
ただ、
取引先が増えるにつれて限界が見えてきました。
人が増える。
確認が増える。
管理表が増える。
そして、
また管理する人が必要になる。
仕事を処理するための仕事が
どんどん増えていきました。
そこで、自分たちで使う仕組みを作り始めた
LINEやFAXで届いた注文を、
もっと簡単に処理できないか。
注文した内容と、
実際に納品した内容を
同じデータで管理できないか。
納品した金額を、
そのまま請求につなげられないか。
毎日一つずつ、
自分たちの問題をシステムに置き換えていきました。
最初から
「これは商品になる」
と思っていたわけではありません。
自分たちが使えなければ意味がない。
その基準だけで作っていました。
使っているうちに、同じ問題が他社にもあることに気づいた
卸業者の方々と仕事をする中で、
少しずつ分かってきたことがあります。
会社は違っても、
困っている場所がよく似ている。
LINE。
FAX。
手書き。
曖昧な注文。
担当者しか分からない商品名。
分納。
請求。
集金。
私たちだけの問題だと思っていたものが、
実は業界の構造から生まれている問題でした。
それなら、
自分たちだけで使うのではなく、
他の会社でも使える形にできるかもしれない。
そう考えるようになったのが、
KURU behindを外部向けの製品として作り直し始めたきっかけです。
現場から生まれたものを、製品にする
自社専用のシステムと、
他社が使える製品は違います。
自分たちなら説明なしで分かることも、
初めて使う人には分からない。
自分たちだけのルールではなく、
別の会社の運用にも対応しなければならない。
価格も、
導入方法も、
サポートも必要です。
今は、
まさにその途中にいます。
私たちは、
食材流通を外から見て
「この業界をDXしよう」
と考えた会社ではありません。
自分たちで毎日仕事をして、
そこで困った場所を一つずつ直してきた。
その結果できた仕組みを、
今、他の会社でも使える製品に変えようとしています。
まだ完成形ではありません。
むしろ、
現場で使うたびに新しい問題が見つかります。
でも、その順番でいいと思っています。
現場で問題を見つける。
自分たちで使う。
直す。
また使う。
KURU behindは、
その繰り返しから生まれたシステムです。

