商品を届けたら、
その金額は当然、請求される。
普通はそう考えます。
私たちもそう思っていました。
しかし実際に
納品データと請求データを細かく照合してみると、
必ずしもそうではないことが分かりました。
問題は、経理の入力ミスだけではない
請求金額が合わないと、
「誰かが入力を間違えたのではないか」
と考えます。
もちろん、
そういうケースもあります。
しかし、
もっと厄介なのは、
業務の途中でデータ自体が変化しているケース
です。
たとえば、
10個注文を受けた。
今日は8個納品した。
残り2個は翌日に回した。
途中で数量が変更された。
一部の商品が代替品になった。
こうした変更が複数のシステムや帳票にまたがると、
どれが最終的な正しい数字なのかが
分からなくなることがあります。
「受注」と「請求」が別世界になっている
多くの業務では、
受注を処理する人。
配送する人。
請求書を作る人。
入金を確認する人。
それぞれが違います。
使っている画面やExcelも違う。
その結果、
受注時点では正しかった。
配送時点でも正しかった。
請求担当も自分の画面では正しく処理した。
それなのに、
最後に全部を合わせると数字が合わない。
ということが起こります。
金額が小さいほど、気づきにくい
さらに怖いのは、
大きなミスより小さなズレです。
100万円の請求漏れなら、
誰かが気づきます。
でも、
数千円、
数万円、
という差は、
日々の取引の中に埋もれます。
それが複数店舗で
毎月繰り返されたらどうなるか。
一件ごとの問題ではなく、
会社の利益構造そのものに影響します。
売上を増やす前に、漏れている売上を見る
事業をしていると、
新規顧客を増やす。
売上を上げる。
単価を上げる。
どうしてもこちらに目が向きます。
もちろん重要です。
でも実際に自分たちの数字を確認していて、
「すでに売ったものを正しく請求する」
という当たり前のことも、
同じくらい重要だと感じました。
注文から決済まで、一つの流れとして考える
そこで私たちは、
受注
↓
納品
↓
請求
↓
決済
を別々の仕事として考えることをやめました。
どの商品を、
いくつ受注し、
最終的に、
いくつ納品したのか。
そして、
その金額はいくらなのか。
最後に、
その金額が回収されたのか。
同じデータが
最後までつながっていれば、
途中で数字が消える可能性は大きく減ります。
DXの効果というと、
「作業時間が何時間減った」
という話が分かりやすい。
でも実際には、
今まで見えていなかった損失を見えるようにすること
も、非常に大きな価値だと思っています。

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